エクィテス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
エクィテス（eques 複数形 equites）とは古代ローマにおける階級の一つ。騎士階級やローマ騎士などと訳される。
そもそもはローマの兵制の基本であるケントゥリア制に基づいた階層分けにおける最富裕層を指し、この階級（クラッシス）の者には軍の編成において騎兵の提供が求められた。イタリア半島は馬の飼育に適しているとはいえず、この階層の者には公馬が支給されていた。
ローマの富裕層一般からエクィテスが元老院議員とは別の階層として成立した契機は現職の元老院議員及びその子孫に大型船の保有を禁じたクラウディウス法の制定からであるとされる。この法の成立の結果、政治ではなく経済的利益を求める人々が別の階級のごとく分離するようになった。
ローマの実質的統治機関である元老院議員になるためには通常一定の財産規模が求められるという法律が制定された後、ローマの経済界を代表するエクィテスのクラッシスの中から新しく元老院議員に加わる者が多数出た。
共和政末期には騎士の財産資格を満たしながらも名簿に名前が載せられず公馬の支給を受けない人々も現れ始めた。こうした人々は自ら馬を飼育し「準騎士」と呼ばれた。
帝政期に入るとエジプト属州・ユダヤ属州の長官職や親衛隊長官職などエクィテスのみに任される官職が作られるなどローマの統治階層の一部に組み込まれていった。
[編集] 関連項目
 |
この「エクィテス」は、歴史に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。（歴史CP/歴史学CP/歴史PJ） |
カテゴリ: 歴史関連のスタブ項目 | 古代ローマ | 古代ローマの軍制 | 騎士
