エストニアの国章
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エストニアの国章は金地に青い3頭の正面を向いたライオンを描いたもので、金のカシの枝に囲まれたデザインとなっている。青いライオンはデンマークのヴァルデマー2世にちなみ、その起源は13世紀にまでさかのぼる。元来はタリンの市の紋章であり、デンマークの国章とも一部共通するデザインとなっている。なお、カシはエストニアの人々にとって聖なる木とされている。
1925年に正式に議会において国章と定められたが、旧ソビエト連邦期には使用が禁じられ、マツとコムギが共産主義を表わす赤い星の下、朝日と鎌と槌を囲む国章が使われていた。現在の国章は、1993年より再び用いられるようになっている。