エドワード・プレスコット
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エドワード C.プレスコット(Edward C. Prescott 1940年12月26日 - )は、アメリカ合衆国の経済学者。ニューヨーク州グレンズフォール生まれ。動態巨視的経済学への「経済政策の時間的整合性及び、ビジネスサイクルの背後にある推進力」なる貢献により2004年のアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞をフィン・キドランドと共同受賞した。この研究はキドランドとプレスコットの二人がカーネギーメロン大学デイヴィッド A.テッペ商業学部で友誼を深めた時分に主になされたものである。
現在はミネアポリス連邦準備銀行に籍を置く経済学者、且つアリゾナ州立大学W.P.ケアイ商業学部教授であり、とりわけビジネスサイクル理論と一般均衡理論により巨視的経済学界の重鎮である。1977年のフィン・キドランドとの共著、『裁量ではなく規則 最適計画の非整合性』"Rules Rather Than Discretion: The Inconsistency of Optimal Plans"の中で彼は、中央銀行は数字で定められた厳格な目標を持つべきか、それとも金融政策の設定に自由裁量が許されるべきかに就いて分析を行っている。又、時間シリーズの中の変動を均すために使われたHodrick-Prescottフィルタでもよくその名を残している。
1962年、スワースモア大学で数学の学士号を取得。スワースモア大学ではデルタユプシロン友愛会のメンバー。1963年にケース・ウェスタン・リザーブ大学で修士号を、1967年にカーネギーメロン大学で博士号を取得。1966年から1971年まで、ペンシルバニア大学の講師。1980年にミネソタ大学ツインシティー校に移り、カーネギーメロンに帰郷。1978年、シカゴ大学の客員教授として招聘され、フォード財団研究教授。翌年から1982年までノースウェスタン大学。2003年からアリゾナ州で現職。