エニグマ (ミュージシャン)
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1991年にヴァージン・レコードから突如1stアルバム「MCMXC A.D.」をリリースしてワールドデビュー。グレゴリオ聖歌(グレゴリアン・チャント)とダンスビートを緻密なサウンド・プロダクションで融合した黙示録的なサウンドで全世界のポップミュージックシーンに衝撃を与え、一躍大ヒットとなる。その後「Cross of Changes」「Le Roi Est Mort, Vive Le Roi!」「Screen Behind Mirror」とアルバムをコンスタントにリリース。世界のハウスミュージックシーンを語る上ではなくてはならない存在になる。 デビュー当初は全くの覆面グループとして登場し、長らくその素性が明かされなかったために数多くの憶測を産んだが、実態はルーマニア出身のミュージシャンであり音楽プロデューサーのミヒャエル・クレトゥによるワンマングループであることが公式に明かされている。
一般的にはのちのディープ・フォレストやアディエマスのようないわゆる「ヒーリング・ミュージック」の先駆者として語られることが多いが、そのサウンドは「ヒーリング」と呼ぶにはあまりにも黙示録的なニュアンスが強すぎるという点で、他とは明らかに一線を画している。代表曲に「Return To Innocence」などがある。