エンボス
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エンボス(Emboss)とは、板金や紙などに文字や絵柄などを浮き彫りにする加工である。
エンボス加工は、裏面を押し上げて浮かす(したがって裏面は凹む)方式、表面に特殊なインクを付着することで凸部を形成する(裏面は凹まない)方式がある。
紙に対する印刷の加工方法として広く利用されており、クレープ加工とも言う。
クレジットカードやキャッシュカードなどのプラスティックカードに、カード番号や有効期限、口座番号、氏名等を表示するのにも使われる。 カード決済時に、専用プリンタ(インプリンタ)を使ってエンボス加工した文字を伝票等に転写する。 その後、磁気ストライプやICチップによる処理になったが、エンボス文字は残っている。
[編集] 擬似的なもの
コンピュータによる画像処理ソフトウェアには画像データを「浮彫」状に変換したり、文字列を立体的に表現するなどの機能を持つものがあり、その処理をエンボスという場合がある。写真データなどをエンボス処理する場合、明るさの変化の大きい所を明るく、変化の少ない所を暗く、あるいはその逆の処理を行い通常は白黒画像化される。