カレー (フランス)
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カレー(Calais)は、フランス北部パ=ド=カレー県の都市。ドーバー海峡(カレー海峡)の海底をユーロトンネルが通りイギリスのドーバーと結んでいる。
カレー | |
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地域圏 | ノール=パ・ド・カレー |
県 | パ=ド=カレー |
行政機能 | 郡庁所在地 |
人口 | 77,333 人 (1999年) |
面積 | 33.50 km² |
フェリー港や貿易港として栄えているが最近は40km離れた位置にあるダンケルクにその役割を奪われつつある。
[編集] 歴史
古代ローマ時代から、ブリテン島を結ぶ中継地として栄えてきた。百年戦争中の1347年、長期間の包囲の末、イングランド軍によりカレーは占領された。サン・ピエールと5人の市民が、イングランド王のエドワード3世の前に出頭し他の市民を救った。この逸話はロダンの彫刻『カレーの市民』の題材となっている。
1558年にイングランドはギーズ家のフランソワによってカレーを奪還された。16世紀末には一時スペイン領となるが、1598年にベルバン条約によってフランスに返還された。第一次世界大戦や第二次世界大戦では戦地となり、街は破壊された。