カーンプル
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カーンプル (Kanpur、ヒンディー語: कानपुर, ウルドゥー語: کانپُر) )は、インド、ウッタル・プラデーシュ州の工業都市である。面積1040平方キロメートル、人口414万人。
ガンジス川の舟運と五幹線鉄道により農畜産物、工業製品の取引が盛ん。首都デリーとは鉄道で非常に良好に連絡されている。インドの五大財閥のひとつに数えられるスィンガーニヤー家(J.K.産業)の本拠であり、綿工業を主体に羊毛、ジュートの繊維工業やウッタル・プラデーシュ州に多いサトウキビによる精糖、皮革工業などがあり、近年は化学製品、機械工業も興っている。
インドの国立教育・研究機関も多く、インド工科大学カーンプル校(IIT-Kanpur)は、インドの大学中でも超難関で、まさにインドの若き頭脳が集う大学である。農業関係では、インド国立マメ類研究所(Indian Institute of Pulses Research)があり、ヒヨコマメ、キマメ等インドの主要マメ科作物の栽培試験、育種が行われている。
[編集] 歴史
英領時代はカウンポール(Cawnpore)と呼ばれた。
1801年にイギリス領となった当時はまったくの寒村であったが、その後急速に発展した。1857年のインド大反乱ではインド人の指導者、ナーナー・サーヒブの軍隊がイギリス人を攻撃し、激しい戦いが繰り広げられた。