ガスケット
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ガスケット (gasket) とは、構造に気密性、水密性を持たせるために用いる部材である。素材は、ゴム、シリコン、金属、グラスファイバー、カーボン、可塑性の重合体などを用いる。
産業応用において、ガスケットの必要な性能の1つに圧縮荷重に耐える能力がある。ほとんどの産業ガスケットは、14MPa程度か、これより高い圧縮を出すボルトに関わる。よって、最もよいガスケット性能を考慮するいくつかの公理がある。
Oリングや各種の封止剤・充填剤などもこれに含まれるが、パイプなどの継ぎ目へと挟み込んでその隙間を塞ぐ、薄板状のパッキングを指すことが多い。
写真は、真空装置のフランジの継ぎ目を埋めるために用いられる、銅ガスケットである。
言葉の使い分けとして静的シールをガスケット、動的シールをパッキンという使い分けがされている。 よってフランジ用パッキンは同用法によれば間違いでフランジ用ガスケットとなる。
[編集] 内燃機関での利用
自動車エンジンなどでは、エンジンのヘッドカバーとシリンダーの間やエキゾーストマニホールドとマフラーの間に用いられる。