キノコ王国
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キノコ王国(キノコおうこく、Kingdom of Mushroom)とは、架空の国家で、任天堂のゲームソフトスーパーマリオシリーズに存在するキノコワールドに位置する王国。現在の国家元首はピーチ姫である。首都はキノコタウンだと思われる。
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[編集] 国名
正式名称は(The) Kingdom of Mushrooma。通称はMushroom Kingdom、略称はKOM。
日本語による呼称はキノコ王国、中国語では蘑菇王國、イタリア語ではRegno di Mushrooma。
国名の由来は、王国内に居住する国民の多くがキノコ族である事、王国の領土がキノコワールドに位置している事などが有力な説として挙げられるが、「国家を統治する君主はヒューマン」「キノコワールドに属している国は他にも多数存在する」等々、異論を唱える学者も居り、依然として専門家間で議論が続けられている。
[編集] 自然
[編集] 地形
地形は作品ごとによって毎回変化する。特にキノコ王国の地理に関することはスーパーマリオRPG以降のRPG系統の作品で多く扱われた。また、地名自体が扱われたのがスーパーマリオワールドであるが、この作品中の主な舞台である恐竜ランドはキノコ王国かは定かではない。キノコ王国の地形はマリオストーリーに登場するゴツゴツ山のような険しい山々から谷や砂漠など様々である。スーパーマリオRPGの場合クッパ城の見えるいったいは闇に包まれている地域がある。 また、平野部に突如として裂け目や穴が空いており、足を滑らせると命を落とすことになるため、歩行や探検には非常に注意を要する。土管などが多く地面から露出しているが、詳細は不明である。一部の土管には、隠された場所に繋がっている場合がある。
[編集] 気候
キノコタウンなどの中枢部や一部の地域では基本的に温暖な気候であるが、国内ではマリオカート64やマリオストーリーに登場するカラカラ砂漠のように砂漠気候やジャングルなどの熱帯から、一年中が雪に閉ざされている寒帯までもが属する。推測からするとマリオストーリーでのカラカラ砂漠は位置関係で熱帯砂漠だと思われ、サムイサムイ村などの地域にはサムイサムイ山があるために高山気候帯だといえよう。
[編集] 動植物
非常に多彩な動植物が存在している。一見、亀やキノコと思われる生物がいるが、知的生命体であり、人間と共存している。むしろ人間は少数派である。 植物には、摂取すると一瞬にして体を倍以上成長させるキノコがある。また、植物かどうかは不明だが、一時的に驚異的パワーを発揮することができるスターなどがある。また、パックンと呼ばれる人体に攻撃を加える植物があり、毒々しい外見と共に注意が必要である。
[編集] 経済
[編集] 資源
ペーパーマリオRPGに登場するモコリムの発言からすると、カラカラ砂漠には石油があるということがわかる。また、スーパーマリオRPGではドゥカティ炭坑が登場しており、労働者のいる点から、まだ石炭が存在するとおもわれる。キノコ王国や周辺の国などで共通されている通貨のコインに必要な資源の分も想定すると、キノコ王国は鉱物資源に富んでいると考えられる。スターを除いた星のかけらなどは有効利用されないらしい。
[編集] 産業
農業はキノコが中心であると思われる。地域によっては農作物は変化するが、キノコは全国各地にある。林業についてはシリーズを通してあまり触れていないが、木材や木材家屋はたまに登場する。水産業に関してもあまり触れていない。敵キャラクターとして魚のプクプクや、イカのゲッソーが登場する。
建設業・工業はあまり触れていないが、歴史的に見るとマリオストーリーに登場するアラビンいせきやクリスター神殿などから高度な技術を誇っていたと考えられる。また、マリオカートシリーズの背景の建物などからも現在に至っても高度技術だといえる。
あまり触れてはいないが、スーパーマリオRPG以降、確実に発展してきている。特に運輸業では、スーパーマリオRPGのジュゲムバスからマリオカート64の一部で自動車や大型バス、機関車にまで繁栄し、スーパーマリオサンシャインでは飛行機まで登場した。また、交通に関しても、鉄道、航空、船などのほかに、高速道路(マリオカート64「キノピオハイウェイ」)など近代的な舗装道路も見られる。
[編集] 貿易
マリオストーリーで登場した露店行商人であるロテンが登場したが、キノコ王国が貿易をしているかは定かではない。 また、これもキノコ王国と貿易しているのか定かではないが、ペーパーマリオRPGには貿易商人マルコが登場した。
[編集] 軍事
軍事力は有しているが、非常に限定されたものであるようだ。 その結果、国家元首ピーチ姫が幾度もクッパに誘拐され、城のみならず国土が占領されるという、クーデターか内乱、それに準ずる有事が多発している。 そのため、有事の際にはマリオ兄弟に助けを求めざるを得ないのが現状である。 しかしそれは、キノコ王国が過度に軍事力を求めなくても、統治可能であるという、穏やかな国民性を反映した結果であるとも言え、直近のところ、軍事力強化は行われないようだ。
その一方、クッパ大魔王を中心とする一派は、王国と比較にならないほど強力な軍事力を有しており、幾度も王国転覆を画策している。しかし、そのたびにマリオ兄弟の驚異的な活躍によって阻止されている。
[編集] 政治
政治の中心はキノコ城(作品によってはピーチ城とも表記する)が置かれている所とおもわれる。スーパーマリオRPGではキノコ大臣が登場し、スーパーマリオサンシャインではキノじいと呼ばれるピーチ姫の執事が登場、首相としての役割があるようだ。ピーチ姫が城にいないときは、大臣が城を管理している。現在のピーチ姫を元首とする政治状態は安定しているとみられ、機能も不足している部分はみられるが、だいたいしっかりしている。一部の村や街では地方公共団体に近いつくりをしていて、村長などの長がいる。国交の面に関してはあまり触れてはいないが、マリオ兄弟らが幾度か他国の危機を救っているので、良い方向だとおもわれる。
[編集] お世継ぎ問題
現国王にはピーチ姫以外子供がおらず、男系継承は不可能である。おそらくピーチはマリオと結婚することになるが、この場合マリオが玉座につくのか、それとも王配になるのかは一切不明。
[編集] 観光
キノコ王国には名所かどうか不明だが、ノコノコビーチやヨッシー族の居るヨースター島などがある。
[編集] 住民構成
大部分はキノコ族のキノピオが占めている。初期の設定ではクリボーもキノコ族であったが、裏切ったためにクッパの配下になった。住民の種類はRPG系統の作品から急激に増加し、元々は敵の設定であったカメ族なども一部としては住民入りしている。もちろんピーチ姫やマリオなどのいわゆる人間も居住している。
など
[編集] 地名
- 主な町など
- キノコ城
- キノコタウン
- カラカラタウン
- キノコ村
- ヨースター島
カテゴリ: 架空の国家 | マリオシリーズの舞台