キボシイシガメ
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?キボシイシガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() キボシイシガメ Clemmys guttata |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Clemmys guttata (Schneider, 1792) |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
キボシイシガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Spotted turtle |
キボシイシガメ(黄星石亀、Clemmys guttata)は、爬虫綱カメ目潜頚亜目ヌマガメ科キボシイシガメ属(アメリカイシガメ属)に分類されるカメ。本種のみでキボシイシガメ属を形成する。
目次 |
[編集] 分布
[編集] 形態
最大甲長12.5cm。皮膚や背甲は黒く黄色い斑点が入ることが和名の由来。幼体では甲板に1個づつ黄色い斑紋が入ることが多いが、成長につれ斑紋の数は増えていく。ピークを過ぎると逆に斑紋は消失していくこともある。
オスは頭部が黒一色もしくは下顎が黄褐色になり虹彩が褐色だが、メスは下顎が黄色やオレンジ色になり虹彩はオレンジ。
Clemmys属は以前は現在イシガメ科に分類されるものも含め多くの種が含まれていたが、分類の整理により現在では本種のみで形成される。(ブチイシガメやモリイシガメ属を含む説もある)
[編集] 生態
流れの緩やかな河川や池沼、湿地、森林に生息する。水深の浅い場所を好みあまり水深の深い水場にはいない。
食性は雑食性で魚類、両生類、昆虫類、節足動物、甲殻類、動物の死骸、果実、水草、藻類等を食べる。
繁殖形態は卵生で、5~7月に数回に分けて1回に2-8個の卵を1、2回に分けて産みつける。73-83日で卵は孵化する。性成熟には7-9年程かかるとされる。
[編集] Status
VULNERABLE(IUCN Red List Ver.3.1(2001))
[編集] 人間との関係
ペットとして飼育されることがあり、その形態と小型なことともあって人気は高い。
環境破壊やペット用の乱獲により生息数は減少している。しかしアメリカ合衆国国内でのペット用としての需要が高く、繁殖個体でも輸出されることがまずないため流通を規制するワシントン条約には記載されていない。現在は生息地では厳重に保護されている。
日本ではヨーロッパで繁殖された個体が高価ながらも少数のみ流通する。しかし日本国内での飼育下繁殖例は増加傾向にあり、それらの繁殖個体が流通されるようになったため価格は以前に比べると落ちついてきている。
[編集] 参考文献
- 安川雄一郎 「ビギナーにおすすめのカメ12種~初心者向けとして飼育者に薦めるカメ類~」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠文堂新光社、2006年、136-137頁。
[編集] 関連項目
- ヌマガメ科
- ヌマガメ亜科
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