キャッツアイ効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キャッツアイ効果(キャッツアイこうか)は、宝石などに見られる光の効果のひとつ。針状に並んだインクルージョンをもつ宝石の底面を、そのインクルージョンに平行になるようにカボション・カットしてやると宝石の表面に猫の目のような明るい光の筋が現れる。別名シャトヤンシー(変彩効果)。
この効果を持つ鉱物にクリソベリル、トルマリン、アパタイト、オパール、ウレキサイトなどがあり、クリソベリル・キャッツアイなどとキャッツアイをつけて呼ぶ。宝石の名称として単にキャッツアイと呼ばれている場合はクリソベリル・キャッツアイのことを指す。他に石綿の繊維組織が平行に層状をなして混入しているために、光の反射効果に差が生じて現れるものにクオーツ・キャッツアイ、タイガーズアイ、ホークスアイがある。この効果を人工的に再現したキャッツアイガラスなるものもある。
スター効果(アステリズム「星彩効果」)はこれと同じ原理である。
[編集] キャッツアイの呼び名
シャトヤンシー効果の表れる石の呼び名は必ず「~・キャッツアイ」と言う様に石名の後ろにキャッツアイが付く。