クメール語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クメール語 ភាសាខ្មែរ |
|
---|---|
話される国 | カンボジアその他 |
地域 | 東南アジア |
話者数 | 1570 ~ 2160万人 |
順位 | |
言語系統 | オーストロ・アジア語族 モン・クメール語派 東モン・クメール語群 クメール語 |
公的地位 | |
公用語 | カンボジア |
統制機関 | - |
言語コード | |
ISO 639-1 | km |
ISO 639-2 | khm |
ISO/DIS 639-3 | khm (中部方言) kxm (北部方言) |
SIL | KMR |
クメール語(クメールご、ភាសាខ្មែរ)は、オーストロ・アジア語族のモン・クメール語派に属する言語。カンボジア語とも呼ばれる。カンボジアでは、全人口の約9割を占めるクメール人(約1400万人)が話し、カンボジアの国語および公用語となっている。さらに、隣国タイ、ベトナム、ラオスのカンボジアとの国境に近い地域にも母語とする人々(約200万人)が住む。ISO 639による言語コードは ISO 639-1: km、ISO 639-2: khm。
単語は、単音節語または二音節語。クメール文化はインドの文化から大きな影響を受けているため、サンスクリットやパーリ語からの借用語が非常に多い。また、日常語においては、中国語、タイ語、ラーオ語からの借用語も多い。
孤立語であり、活用・曲用・格変化といった語形変化は全くせず、文法関係は語順によって示される。
- 主語 - 動詞 - 目的語
- 被修飾語 - 修飾語
タイ語やベトナム語などの東南アジアの多くの言語とは異なり、声調言語ではない点が特徴的である。ただし、最近のプノンペン地方の方言には、声調が見られる。
記述には、南インドから伝わった文字を改良したクメール文字(表音文字)を使用する。横書きで、左から右へ書き、各単語間の分かち書きをしない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Khmer Software Initiative | ... makes Khmer Unicode run - 各OS版のクメール語フォントと入力システムを配布している
- Khmer Unicode Fonts - フリーのクメール語フォント集