グラミシジン
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グラミシジン (gramicidin) は土壌細菌のバシラス属が生産する猛毒。摂取するとイオンが細胞膜を通過できるようにしてしまい(細胞膜を変質)、イオンは、水素イオン・リチウムイオン・ナトリウムイオン・カリウムイオンなどに分裂する。分裂後、神経から通って脳からナトリウムイオンやカリウムイオンを心臓や肺へ送り込み、呼吸困難や心臓発作などを起こす。また、グラミシジンは細胞内のタンパク質の製造を停止させ、生命維持が困難になり最悪の場合死に至る。致死量は体重1キログラムあたり15ミリグラムから17ミリグラム。
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