ケーターハム
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ケーターハム・カーズ (Caterham Cars) はロータスのディーラーを営んでいたグラハム・ニアーンが、ロータスのセブン生産中止にともない、その製造販売権を生産設備と共に購入し1973年に設立した企業。以後現在に至るまで、エンジンやリアサスペンション等に独自の小変更を加えながらセブンのみを製作・販売している。 2005年初頭に元ロータスゼネラルマネージャー、アンサー・アリを中心としたMBI(management buy-in) により買収され、ディーラー時代を含め40年間会社を率いてきたグラハム・ニアーンの手を離れた。[1] 新たな経営陣の元でケータハムは独立した企業として従来と変わらずセブンの製作を続けている。
拠点は三つあり、社名にもなったケーターハムにショールームとオフィス、ミッドランドにショールームとワークショップ、ダートフォードに工場などの生産拠点を構えている。
ケーターハムの特徴は、通常の自動車製造業ではなく、部品を外注し、それを組み立てるバックヤードビルダーという点に終始しているところである。そのため、ダートフォードにある工場は、正確には「生産」ではなく、「組み立て」のみを行っている。大規模な生産設備を持たないがために、従業員は100人以下と、著名な企業にあって実に少ない。
セブンをロータス製と区別する必要がある場合は、ケーターハム・スーパーセブンと呼ばれている。ケーターハムのオーナーは、ロータス製とケーターハム製に限り本物で、他はレプリカもしくはクローン車と見なす傾向があるが、様々な手が加えられて本来のロータス製セブンとはかなり異なっており、実際には改善されたレプリカもしくはクローン車である。
ちなみに「ケーターハム」という呼び名は日本でのみ通じるもので、正確には「ケイタラム」または「ケイタアム」のほうが発音が近いとされる。
2005年にCSRモデルを発表。
[編集] 関連項目
- イギリス車
- ロータス
- ロータス・スーパーセブン
- Caterham Car Sales & Coachworks Limited. http://www.caterham.co.uk/
- Group Lotus plc. http://www.grouplotus.com/