コタバト州
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コタバト州(Province of Cotabato)は、フィリピン南部ミンダナオ島にある内陸州で、ソクサージェン地方(SOCCSKSARGEN, Region XII)に属する。
もともとコタバト州はミンダナオ島の中部、ミンダナオ川沿いのコタバト平野に広い領域を持ち、フィリピン一面積の広い州だったが、1973年に分割され現在の領域となった。南にスルタン・クダラット州、東にダバオ地方のダバオ・デル・スル州と州に属さないダバオ市、北に北ミンダナオ地方のブキドノン州、イスラム教徒ミンダナオ自治地域のラナオ・デル・スル州、南西にマギンダナオ州に接している。面積は6,569.9km²、人口は958,643人(2000年)、州都はキダパワン(Kidapawan)である。ルソン島やヴィサヤ諸島からのキリスト教徒移民が多く、元のムスリム系住民を圧倒している。
マギンダナオ州内には、コタバト市があるが、ソクサージェン地方の中心都市で独立した都市である。コタバト州と混同されやすいが、旧コタバト州の領域の名残でもある。
コタバト(Cotabato)は、マギンダナオ族の言葉の kuta wato あるいはマレー語の kota batu が由来で、どちらも意味は「石の要塞」である。19世紀にフィリピン植民地に組み込まれる前のムスリム国家・マギンダナオ王国時代の名残りを残す地名である。
かつては大きなコタバト州を形成していたが、1966年に南コタバト州が分かれたのを最初に、1973年11月には北コタバト州、マギンダナオ州、スルタン・クダラット州の3つの州に分かれた。1983年12月、北コタバト州がコタバト州に改名して現在に至っている。
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