コロンバンガラ島沖海戦
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コロンバンガラ島沖海戦 | |||
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戦争: 太平洋戦争 | |||
年月日: 1943年7月12日-13日 | |||
場所: ソロモン諸島、コロンバンガラ島北東沖 | |||
結果: 日本の勝利 | |||
交戦勢力 | |||
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指揮官 | |||
伊崎俊二少将 | ウォールデン・L・エインスワース少将 | ||
戦力 | |||
軽巡洋艦1、駆逐艦5 | 軽巡洋艦3、駆逐艦10 | ||
損害 | |||
軽巡洋艦1沈没 | 駆逐艦1沈没、軽巡洋艦3、駆逐艦2大破 | ||
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コロンバンガラ島沖海戦とは太平洋戦争中の1943年7月12日にソロモン諸島コロンバンガラ島沖で発生した海戦。日本海軍のコロンバンガラ島への輸送部隊とアメリカ海軍が交戦し、日本軍は軽巡洋艦1隻が沈没、アメリカ軍は駆逐艦1隻が沈没、軽巡洋艦3隻が大破した。アメリカ軍側の呼称はコロンバンガラ海戦。
目次 |
[編集] 概要
6月30日にアメリカ軍はレンドバ島に上陸し、7月5日にはニュージョージア島へ上陸した。この状況で7月5日に日本軍によるコロンバンガラ島への増援部隊の輸送が行われ、クラ湾夜戦が発生した。7月12日、日本軍は再度コロンバンガラ島へ増援部隊を送ることにし、第二水雷戦隊(伊崎俊二少将指揮)がこれにあたることになり、警戒隊(軽巡洋艦「神通」、駆逐艦5隻)はラバウルを、輸送隊(駆逐艦4隻)はブインを出港した。
アメリカ軍はこの輸送を察知し、ツラギ方面にいたウォールデン・リー・エインスワース少将指揮の艦隊(軽巡洋艦3隻、駆逐艦10隻)が阻止にむかった。
コロンバンガラ島の北で日本軍の警戒隊とアメリカ軍はほぼ同時に互いを発見した。 アメリカ軍はレーダー照準で「神通」に砲撃を集中し、「神通」は大破炎上し、伊崎俊二少将も戦死した。しかし、「神通」の放った魚雷が軽巡洋艦「リアンダー」に命中し大破した。
警戒隊は魚雷再装填のためいったん戦場を離れた。 アメリカ軍は炎上中の「神通」を雷撃し、「神通」は沈没した。
その後、警戒隊は再度突入し砲雷撃を行った。これにより軽巡洋艦「ホノルル」、「セントルイス」、駆逐艦「グイン」に魚雷が命中し、軽巡2隻は大破、「グイン」は沈没した。さらに、アメリカ軍はコントロールを失った駆逐艦2隻が衝突し大破した。
日本軍は「神通」が撃沈され第二水雷戦隊司令部は全滅したが、輸送は成功し、結果的には戦い自体も日本海軍の勝利に終わった。
[編集] 参加艦艇
[編集] 日本軍
- 第二水雷戦隊
- 軽巡「神通」
- 駆逐艦「三日月」「雪風」「浜風」「清波」「夕暮」
- 輸送隊
- 駆逐艦「皐月」「水無月」「松風」「夕凪」
被害
- 沈没:軽巡「神通」
[編集] アメリカ軍
- 第18任務群(タスクグループ)
- 軽巡「ホノルル」「セント・ルイス」「リアンダー」
- 駆逐艦「ニコラス」「オバノン」「テイラー」「ジェンキンス」「ラドフォード」「ラルフ・タルボット」「ブキャナン」「モーリー」「ウッドワース」「グウィン」
被害
- 沈没:駆逐艦「グウィン」
- 大破:軽巡「ホノルル」「セント・ルイス」「リアンダー(HMNZS)」駆逐艦「ウッドワース」「ブキャナン」
「リアンダー」はニュージーランド艦。損傷につきイギリスに返還。