コンピレーション・アルバム
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コンピレーション・アルバム(compilation album)とは、特定の方針に基づいて複数の楽曲を一つにまとめ編集(コンパイル)した音楽アルバムのこと。CDやレコードなどの規格で発売される。なお、書物を指す場合もあるが、この場合は"コンピレーション"と呼ぶ。
日本では、元々は「BeatExpress」シリーズ(EPICソニー)や「Dancemania」シリーズ、「NOWシリーズ」(東芝EMI)、「SUPER EUROBEAT」シリーズ(avex trax)などのように、レコード会社が自社の保有する音源の有効活用を狙い、所属ミュージシャンの楽曲を集めて作成した見本盤的な作品を指すことが多かった。最近ではレコードレーベルの枠を超えたコンピレーションが多くなっており、また2つのレコード会社が共同制作したのも多くなっている。
近年ではある特定のテーマに基づいて選ばれた楽曲群を収録したアルバム全般を意味する。その意味ではほぼオムニバスと同義だが、単一アーティストの作品をまとめたものもコンピレーションの中に含まれる点がオムニバスとは異なる。ある特定のアーティストや作品に敬意を表す目的で、複数のアーティストが参加して作成される、いわゆる「トリビュートアルバム」もコンピレーションの一種である。
2005年になると音楽配信サービスの影響で低価格化が一挙に進み、クラシックのコンピレーション「ベストクラシック」(東芝EMI) は7枚組で100曲3000円という低価格で発売され、クラシックCDとしては異例の60万組も売り上げた。
最も広義ではいわゆる「ベスト盤」もコンピレーションの中に含まれるが、日本においては通常ベスト盤はコンピレーションの中には含めないことが多い。
[編集] 代表的なコンピレーション作品
- BeatExpress
- Dancemania
- NOWシリーズ
- SUPER EUROBEAT
- 青春歌年鑑
- 僕たちの洋楽ヒット
- Billboard Top Hits
- パンク・オー・ラマ - Punk-O-Rama
- Cafe Del Mar
- cafe lounge
- inner Resort
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