ゴトランド島
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ゴトランド島(またはゴットランド:Gotland)は面積2,994km²のバルト海で最も大きな島であり、バルト海南部にある。スウェーデン領であり、同国で最も大きい島でもある(エーランド島は2番目)。
島名の「ゴトランド」とは「ゴート族の地」の意。島の住民の5万7381人(2002年)であり、主な収入源は観光と農業である。1950年頃までは、地質学における時代区分において、シルル紀を「ゴトランド紀」と称していたが、これは全島がシルル紀の化石サンゴ礁から構成されていることに由来する。
ゴットランドの主な都市は、多くの歴史的な建物とハンザ時代の砦、城壁のほとんどを完全に残すヴィスビューである。
ゴットランドは以下の主島である:
ゴットランド - 歴史的なスウェーデンの州
ゴットランド県(Gotlands län) - 現在のスウェーデンの県
ゴットランド郡(Gotlands kommun) - 現在のスウェーデンの郡
[編集] 文化
- ヴィスビューの中世都市はユネスコの世界遺産に登録された。町を取り囲むハンザ同盟時代の砦、城壁はその特徴だ。
- スウェーデンの機械物理学の父で、北のアルキメデスとも呼ばれるクリストフェル・ポールヘム(1661−1751)はヴィスビューで生まれた。
- ゴットランドの人々は伝統的にガットニッシュ ( Gutnish、Gutniska ) といわれるスウェーデン語の方言を話す。
- クーブやヴァルパと言った伝統的なゲームは今でも遊ばれる。
- アンドレイ・タルコフスキーは、この地を舞台に映画『サクリファイス』(1986年、エルランド・ヨセフソン主演)を製作した。また宮崎駿は、映画『魔女の宅急便』(1989年)を製作するに当たり、この地をロケ地の1つとした。
[編集] インフラ
第二次世界大戦の後にゴトランドで送電のいくつかの新しい方法がテストされた。そして、スウェーデンとゴトランドの間で西半球における最初の使用できる超高圧直流送電システム、en:HVDC Gotlandが取り付けられた。
1999年に、超高圧直流送電システム(SVDC Visby-Nas)で初めてウィンドパークが接続された。