サウジアラビア風カレー
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サウジアラビア風カレーは、世界のカレー料理のひとつ。
元々シリアやレバノンなど中東地域はスープや食材を煮込む料理を食の中心としない食文化であるためか、この国でもカレーという料理は土着の料理ではないが、レバノン発祥のルビエという料理がアラブ地域でアレンジされ、エスニック色のより強いものとなった。色はこげ茶に近く、香りはトマトをすりつぶし酸味のある香りに加え、トロトロとしたルウペーストの固さのもので、付け合せはライスペーパーや予め肉をパイ生地でくるんだ春巻きが使われるが、米(ライス)の場合もある。日本人ならばハヤシライスに似た料理と言った方がイメージしやすい。その他、代表的な具材として、ひよこ豆、インゲン、黒胡椒がおもに使われる。辛さは抑えられているものの、オリーブオイルと塩・黒胡椒にレモン汁が使われふんだんにスパイスをきかせるため、辛いというよりは酸味が強く、後味は見た目と異なりさっぱりとする料理である。