サトプラ山脈
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サトプラ山脈はインド亜大陸のほぼ中央を、東西に走る山脈。インドの南側を逆三角形に見立てたとき、西側の辺に西ガーツ山脈、東側の辺に東ガーツ山脈、北側の辺にサトプラ山脈があると考えてよい。また、その三つの山脈に囲まれた高原地帯がデカン高原であり、「南インド」と呼ばれる地域でもある。
サトプラ山脈は、歴史的に見て、インドという国を南北に分断する文化的な壁となっていた。日本に流布しているインドのイメージとして、カレーの国、というものや、ターバンやサリーを身に着けた人々がいる国、というものがあるが、これらは大まかに見て北インドのイメージである。一方、南インドは経済的に発展しており、教育水準も高い。
インドにおける南北の格差は大きく、これは、地理的にサトプラ山脈があったことで、長らく続いてきた問題であった。