シグナル (雑誌)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シグナル (Signal) は、1940年から1945年までナチス・ドイツで出版された外国向け宣伝雑誌(英語版)のタイトルである。雑誌名 "Signal" はドイツ的ではなく、ヨーロッパ人なら誰でもイメージできるように特に選び抜かれた。ドイツ語では「ズィグナール」と発音される。
レイアウトはアメリカのLIFE誌に倣ったグラビア雑誌である。国防軍最高司令部の国防軍宣伝課のハッソ・フォン・ヴェデル(Hasso von Wedel)将軍の協力の下に宣伝省が制作した。1943年には36歳の親衛隊大尉のギーゼルヘル・ヴィルズィンク (Giselher Wirsing) が編集長となった。120名以上の翻訳者が各国語への翻訳に携わり、25もの版が30言語で隔週発行され、発行部数は2,500,000にも上った。同誌は1942年までアメリカでも発行された。
[編集] 文献
- 番町書房編、『モスクワへ 独逸宣伝戦闘隊写真報告 第一報』、番町書房、1941年
- 川端勇男著、『独逸宣伝中隊の組織と活躍』、スメル書房、1942年
- S.L.Mayer 編、Signal : Hitler's Wartime Picture Magazine, Bison Books, 1976, ISBN 0-13-810051-9
- Norbert Frei / Johannes Schmitz 著、五十嵐 智友訳、『ヒトラー独裁下のジャーナリストたち』、朝日新聞社、1996年、ISBN 4-02-259660-0
[編集] 関連項目
- SS-Standarte Kurt Eggers(英語:親衛隊の宣伝部隊)
- Propagandatruppe(独語:独立した兵科としての宣伝兵科)