シャングリラ県
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シャングリラ県(香格里拉県)は、チベットのカム地方南部(中国雲南省の西北部)に位置する(中国の)県級の行政単位。デチェン蔵族自治州の下位の行政単位。
面積11,613平方メートル、人口13万人。県人民政府は建塘鎮に所在。デチェン蔵族自治州の州人民政府が所在する県でもある。
チベット語でギャルタンとも。ほぼチベット文化圏の南東端にあたり、北へは德欽(ジョル)、南へは麗江へとつながる滇蔵公路上の要衝。ソンツェンリン・ゴンパが有名。また獰猛な性格で知られるチベット犬の産地でもある。
2001年、旧称の中甸(ちゅうでん)県から現在の県名に変更。チベットのシャンバラをモデルに桃源郷の伝説と結び付けて、ジェームズ・ヒルトンが小説『失われた地平線』の中で描いたユートピア(理想郷)シャングリラ(Shangri-La)の名称に逆にあやかったものとおもわれる。
カテゴリ: 世界地理関連のスタブ項目 | 雲南省