シュレンク管

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An selection of Schlenk flasks and a Schlenk tube (bottom right)

Vacuum gas manifold set up: 1 inert gas in, 2 inert gas out (to bubbler), 3 vacuum (To cold traps) 4 reaction line, 5 Teflon tap to gas, 6 Teflon tap to vacuum

Vacuum gas manifold set up: 1 inert gas in, 2 inert gas out (to bubbler), 3 vacuum (to cold traps), 4 reaction line, 5 three way tap

シュレンク管(-かん,Schlenk flask)とは、微量の酸素、水などに対して不安定な化合物の反応、保管などのために用いられるフラスコのことである。 シュレンクチューブ、シュレンクフラスコ、または略して単にシュレンクとも呼ばれている。

シュレンク管にはドイツの化学者ヴィルヘルム・シュレンクによって考案された独特の形状の三方コック(シュレンクコック)が接続されている。

ここにフラスコ内の空気を排気するための真空ポンプと不活性ガス(窒素やアルゴン)の供給源を接続することでフラスコ内を不活性ガスに置換する。通常の三方コックは1つのT字型の穴が掘られているだけであるので、真空ポンプによって排気されるフラスコ内の空気とフラスコに導入される不活性ガスは同じ流路を通過することになる。そのため接続の切り替え時にコック内の穴に残っていた空気がフラスコ内に逆流し、厳密にフラスコ内を不活性ガスに置換するには何度も置換を行わなくてはならない。これに対してシュレンクコックは別々に2本の穴が掘られており、逆流が起こらないようになっている。そのため置換の操作の回数を減らすことができる。

結晶の濾過を行うためのガラスフィルターが内部にあるものや、分液のためにフラスコの底にコックを接続したものなど様々なバリエーションがある。