シンボル
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シンボル は、ある一族、会社、団体、個人などを象徴するもののこと。家紋、紋章、ロゴマークのように特にシンボルとなる記号又は図柄のことをシンボルマークと呼ぶ。中江兆民はこの語を「象徴」と和訳したことで知られる。
例えば、刀が、武士のシンボルとされるように、あるものから、別のあるものへと思い起こされるもの。 また、企業を表すためにニューヨーク証券取引所で採用される、3文字の記号からなるティッカーシンボル(Ticker Symbol)のように、そのための特徴的な図案、意匠のようなものをシンボルとして用いることも多い。地方公共団体、企業、学校、大学、スポーツ、国際見本市、国際会議などでは、シンボルとしてのマスコットキャラクターが採用されることも多い。性的魅力をセックスシンボルと云うなども「想起させるもの」の一例である。
またここから派生して、情報工学やソフトウェア工学で、データに含まれる一塊の記号や、プログラミングで用いられる名前を指して用いられる。例えばコンパイラはソースコードからオブジェクトコードを生成する際、機能的な「実体」を構成する一連の機械語命令に加え、それを指す「シンボル」をも生成する。これらのシンボルを用いて、リンカが複数のモジュールの間の関係を構成する。近年のコンパイラが複雑な方法を用いてシンボルを生成することに関しては名前修飾を参照されたい。