ジム・レーラー ニュースアワー
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ジム・レーラー ニュースアワー(The NewsHour with Jim Lehrer)は、アメリカの公共ネットワークPBSが制作している平日夜のニュース番組。放送時間は19:00-20:00(ET)。
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[編集] 番組の歴史
1975年ロバート・マクニール(Robert MacNeil)の単独アンカーによる「ロバート・マクニール レポート」(The Robert MacNeil Report)としてスタート。翌年ジム・レーラー(Jim Lehrer)との共同アンカーによる「マクニール/レーラー レポート」(The MacNeil/Lehrer Report)となる。いずれも放送時間は30分、一回1テーマのみを扱う、当時のアメリカでは珍しい報道番組であった。
1983年から放送枠を1時間に拡大。番組名も「マクニール/レーラー ニュースアワー」(The MacNeil/Lehrer NewsHour)となり、現在のように複数の時事問題について分析・討論する番組となった。
1995年にマクニールが引退。以後はレーラーの単独アンカーにより今日に至る。
マクニールはその後、番組の記念企画や国内ジャーナリズムに関するテーマでゲストとして登場したり、同時多発テロの際には討論の司会を臨時に引き受けるなど、折にふれて番組に出演している。
[編集] 番組の構成
番組は冒頭にその日の短いニュース(News Summary)を、最後に短いニュースの要約(Recap)を放送する。
しかし番組の中心となるのは、Focus や Newsmaker Interview など、時事問題を深く扱うコーナーである。ここでは記者による背景レポート、政治家や専門家へのインタビュー、あるいは立場の違う二者(あるいは三者)による討論がある。ここではレーラーとは別に、Senior Correspondent の肩書を持つ何人かの記者たちが司会をすることが多い。 番組の終わり近くには Essay と称される時事的なコラムが放送されることもある。
なお海外からのニュースは(特派記者によるものでない限り)イギリスITNによるもので、BS1で毎週日曜日朝の「ワールドニュースアワー」内で放送される「ITNワールドフォーカス」(ITN World Focus)とまれに内容の重複することがある。
[編集] 日本での放送
日本ではNHK-BS1で火~金曜日の午後2時15分~3時に、放送通訳を付け45分(弱)に編集したものが放送されている。PBSによるクローズドキャプション(英語字幕)が付く。
放送通訳者の作業や視聴者層を考慮して放送時間の変更が何度か行なわれたが、「NHK BSニュース」の放送が開始された2004年11月以降は、現在の時間帯で落ち着いている。また内容の一部は「きょうの世界」でも放送されている。
ただしメジャーリーグ期間中は、中継放送の延長により、予定されていた放送が休止になることがある。
[編集] インターネットへの対応
公式サイト Online NewsHour では、2000年以降の放送の動画や音声ファイル(RealAudio形式)・スクリプトを蓄積・公開している。また近年はポッドキャスティングによる音声ファイル(MP3形式)の配信も行なっている。