ジャイアントコーン (植物)
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ジャイアントコーンは、トウモロコシの一種で、白く大きな粒の品種である。一種の大きさ(直径)が 2 cm くらいあるが、トウモロコシの房自体の大きさは普通のトウモロコシとあまり変わらない。つまり、軸が細い。甘みはあまりなく、ややボソボソした食感がする。
ペルー中南部ウルバンハ地方 3000 m の高地のごく限られた地域でのみ栽培され、遺伝子組み換え品種も存在しない。日本で栽培しようとしても、実は大きくならないらしい。
主に南米のアンデス地方(ペルー・ボリビア・チリ)で食用とされる。現地ではチョクロ(choclo)と呼ばれている。スープに入れたり、肉料理などの添え物として用いられ、極めて庶民的な食材である。柔らかく融かしたチーズやヤホァ(サルサ)を付けて食べることも多い。アンデス地方の田舎では、保存食料とするためにジャイアントコーンを軒先にほしている光景がよく見られる。
日本では油で揚げ、塩をまぶしたものをおつまみとして食べることが多い。カシューナッツなどのナッツ類と混合し、おつまみ用のパックとしてスーパーマーケットなどで販売され、程よい塩加減と歯ごたえの良さに人気がある。また、爆裂種のトウモロコシによるものではなく、膨化によるポップコーンの原料としても使用される。