ジャガーノート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャガーノート、ジャガナート (juggernaut) は、止めることのできない巨大な力、圧倒的破壊力の意味を持つ単語。イギリスでは巨大な重量を持つトラックの意味も持つ。
「ジャガーノート」の語源はヒンドゥー教のヴィシュヌ神の八番目の化身であるクリシュナの異名、ジャガンナート (Jagannāth) である。イギリスの植民地時代のインドでは、狂信的ヒンドゥー教徒が救済を求めてジャガンナート像を載せた戦車の車輪の下に身を投げたとキリスト教宣教師が伝えた。
以下これに由来
- 『ジャガーノート』(Juggernaut) は、リチャード・ハリス主演のサスペンス・アクション映画。以下に詳述。
- 『ジャガーノート』はSF作家アルフレッド・エルトン・ヴァン・ヴォークトによる1944年の短編小説。
- 『ジャガーノート』はイギリスの作家デズモンド・バグリィによる小説。
- ジャガーノートはマーベル・コミックスのキャラクターの一人。
- ジャガーノートはコンピュータゲーム Marathon で登場する飛空挺タイプの敵。
目次 |
[編集] 映画『ジャガーノート』
ジャガーノート (Juggernaut) は、リチャード・ハリス主演のサスペンス・アクション映画。1974年、アメリカ。日本での公開は1975年3月。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 内容
処女航海に出発した豪華客船”ブリタニック”号にインドの古代神・”ジャガーノート”を名乗る人物が爆弾を仕掛けたと言う脅迫電話が船主の専務に電話が入った。専務はロンドン警察とファロン(演、リチャード・ハリス)率いる海軍の爆発物処理チームと共に犯人逮捕と爆発物処理に挑む。
[編集] 「赤か?青か?」
映画のクライマックスでは、主人公が爆弾を処理する最終段階で、赤のコードと青のコード、いずれかを切断する選択を迫られる。以降、このシチュエーションは様々な映画、ドラマ、コントで借用されるようになった(例:ドラマ『古畑任三郎』第2シーズン・通算第17回「赤か、青か」、映画『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』)が、”爆弾のコード=カラフル”という図式が一人歩きして脅迫や愉快犯など設定としての、あるいは主人公と犯人との駆け引きのための舞台演出としての、爆弾がそのような構造になっている必然性もなく用いられるケースもある。
[編集] 出演
- トニー・ファロン:リチャード・ハリス
- ブルネル船長:オマー・シャリフ
- チャーリー・ブラドック:デビッド・へミングス
- ジョン・マクロード警視:アンソニー・ホプキンス
- バーバラ・バニスター:シャーリー・ナイト
[編集] スタッフ
- 制作・脚本:リチャード・デコッカー
- 撮影:ゲーリー・フィッシャー
- 音楽:ケン・ソーン
- 特殊効果:ジョン・リチャードソン
- 制作総指揮:デイビッド・V・ピッカー
- 監督:リチャード・レスター
[編集] TV放映
1980年TBS月曜ロードショー
吹き替え出演