ジョン・ノーラム
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ジョン・ノーラム(John Norum、1964年2月23日-)は、スウェーデンのハードロックバンド、ヨーロッパ(EUROPE)のギタリストである。
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[編集] 来歴
1964年、ノルウェーのバード島に生まれる。1歳でスウェーデンに移住し、初めてギターを手にしたのは13歳のとき。ギター好きな母親の影響でギターの練習には絶好の環境にあったため、彼はめきめきと腕を上達させていった。当時の彼のギターヒーローはジミ・ヘンドリックスなど。
1979年に彼はヴォーカリストであり当時はベースも担当していたジョーイ・テンペストとともにバンドを結成し、またともにスウェーデン郊外のウップランズ・ヴェスビーで育った。 ジョンはEUROPEのデビュー以来3枚のアルバムでプレイし、1986年の10月に脱退した。脱退の理由は、彼がキーボード中心の当時のサウンドに満足してなかったことや、「THE FINAL COUNTDOWN」の商業的なイメージに好印象を抱いていなかったことによる。また、彼の後任にはキー・マルセロが担当した。
ジョンは1987年に最初のソロアルバム「TOTAL CONTROL」をリリースし、いくつかのライブアルバムもリリースした。1989年にはドン・ドッケンのバンドに参加するためにアメリカに渡り、彼と共に制作したアルバム「UP FROM THE ASHES」を1990年に発表する。このアルバムは彼にとって今まで以上に最高のプレイを見せており、またそれはドン自身にとっても同様であった。 1992年には、グレン・ヒューズとともに制作した「FACE THE TRUTH」を発表。このアルバムにおいて、"We Will Be Strong" という曲でジョーイ・テンペストがゲスト参加している(この曲はヨーロッパ版のみに収録されている)。また、1995年にはジョンはジョーイの1stソロアルバム「A PLACE TO CALL HOME」に、"Right to Respect"という曲でゲスト参加している。
その後再びドッケンに加入し、2002年のアルバム「LONG WAY HOME」およびそのツアーに参加し、また彼の妻のアルバムにゲストギタリストとして参加したりもした。
2003年、彼は再びEUROPEのメンバーとして復帰し、彼らの復活作「START FROM THE DARK」をレコーディング。 また彼の41歳の誕生日となる2005年2月23日には最新のソロアルバム「OPTIMUS」をリリース。このアルバムでは彼はギターとヴォーカルを兼任しており、またこれまで以上にダークでヘヴィなサウンドに仕上がっている。
現在、彼は妻および息子と共にスウェーデンのストックホルムに住んでいる。EUROPEとソロを掛け持ちで活動中である。
ジョーイからはヨンタと呼ばれている。
[編集] 豆知識
- 妹であるトーン・ノーラムは'80年代および'90年代に人気のあったスウェーデンのPOP歌手である。
- イングヴェイ・マルムスティーンとは親交があり、共にスウェーデンを代表するギタリストであるとともにライバル同士である。
- その可愛らしい容貌とは裏腹に、雑誌のインタビューなどでは歯に衣着せぬ物言いをする人物である。(例えば「"Carrie"は世界一卑怯な書かれ方をした曲だ」とか「"Open Your Heart"を演奏してると睡眠薬でも飲まされた気分になる」など)。
[編集] バイオグラフィー(ソロのみ)
- Total Control (1987)
- Live in Stockholm - EP (1990)
- Face the Truth (1992)
- Another Destination (1995)
- Worlds Away (1996)
- Face It Live '97 (1997)
- Slipped into Tomorrow (1999)
- Optimus (2005)