スキャンティー
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スキャンティー(scanty)は、きわめて丈の短いパンティーの事を指す。ショーツよりさらに布地の面積の小さい下着のこと。履きこみの浅いタイプ、つまりスーパーローライズで、紐状に脇の布が細いものがスキャンティー。 これは和製英語で、scantyとは、「乏しい」「足りない」という意味の英単語。 デザイナーで画家の故・鴨居羊子が1955年に自らがデザインした下着に付けた名前である。当時は下着といえば白が主流で残りのほとんどは肌色が常識であり、鮮やかな色のついたものは性産業か一部の好事家以外には敬遠されていたが、発売にあたって『画期的な七色のパンツ』というコピーで宣伝された。1980年代前半に特に流行し、その当時の若い女性は誰でも普通にはいていた。
普通のコットンショーツ(M)が、横28cm、縦26cm程度の用寸であるのに対し、スキャンティーショーツ(M)は、横19cm以下、縦16cm以下である。メンズ用もある。現在のショーツは、お尻を包み込むようにデザインされているため、ハイレグタイプでウェストラインが高く、大きな形状になっている。
それに対し、スキャンティーは履き込みが浅いため商品によっては、お尻の割れ目が見えてしまうものもある。サイドの深さも1.5cmから5cmと浅い。現在では、冷え症防止という健康上の理由やパンツ、タイトスカートに下着のラインが映らないようにというオシャレの観点から、深くお尻を包みこむデザインの方がよいと言われているので、スキャンティーは実用向きではないようだ。どちらかというと見た目重視タイプで、性的なイメージがつきまとっている。