セキュリタリアン
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セキュリタリアン(SECURITARIAN)は防衛アンテナの後継として1992年(平成4年)に創刊された防衛庁・自衛隊の月刊広報誌。財団法人防衛弘済会が発行し、防衛庁が編集協力していた。平成18年9月号を持って休刊となった。ISSN0918-2306
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[編集] 特徴
関係者向けの論文や装備品の技術的解説が特徴だった防衛アンテナに比べ、「日本の防衛を考える情報誌」とのキャッチフレーズでカラー写真やイラストを多用するなど、一般国民向けの誌面づくりとなっている。初期には「最近の自衛隊報道と自衛隊広報について」(1995/9)など(当時は自衛隊について正確な報道をしないと感じられていたため)マスコミ批判的な紙面も見られたが、後期には部隊紹介や時々のトピックをわかりやすく淡々と伝える内容となっている。過去に、AV女優や声優などを登場させ、話題になった。
[編集] 誌面構成
自衛隊の重要問題を紹介する「特集(TOPICS)」、部隊紹介の「自衛隊ルポ」を中心として装備品紹介や専門家によるコラム、著名人へのインタビューなど70ページ弱で構成される。なお、現職の自衛官・防衛庁職員が制度の解説やインタビューに応じる形で毎号多数登場するが、ここで述べた意見は個人な見解であるという旨の注意書きがなされている。
[編集] 購読
自衛隊の各部隊や都道府県立図書館、大学図書館等に配布されていたほか、個人でも防衛弘済会へ申し込むことで購入することが出来た。
[編集] 休刊
セキュリタリアンは出版元から直接購入するものとして随意契約により防衛庁に毎号一定部数納入されていたが、公益法人との随意契約の見直しにより見直しの余地があるとされ、その結果休刊となった。なお、防衛弘済会から後継の広報誌は発行されていないが、扶桑社より防衛庁編集協力による新雑誌「MAMOR(マモル)」が2007年1月21日創刊され、これが実質的な後継誌と言えよう。