チャオプラヤー川
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チャオプラヤー川(Chao Phraya、แม่น้ำเจ้าพระยา )はタイのバンコクなどを中心に流れる、国内の大きな河川の一つである。
[編集] 概要
チャオプラヤー川は、ヨム川とピン川が交差する地点、ナコーンサワン県で始まる。チャオプラヤー川の水量の大きくを供給する支流はピン川である。チャオプラヤー川系統の川は16,000km²の放水量を持つ。
チャオプラヤー川は370kmにも及び流れているが、チャイナート県でターチン川とチャオプラヤー川に二分され、ターチン川はチャオプラヤー川と平行に流れたのちサムットサーコーン県から、チャオプラヤー川はサムットプラーカーン県からタイランド湾に至る。
バンコクを中心とする中央湿地帯では、農業用あるいは運搬用に運河が掘られ、世界でも有数の稲作地帯に発展した。これをチャオプラヤー・デルタ(三角州)という。
チャオプラヤー川流域の県は、バンコクの外、ウタイターニー県、チャイナート県、シンブリー県、アーントーン県とアユタヤ県である。
ちなみにメナム川と呼ばれることもあるが、これは原地で「メーナーム・チャオプラヤー」(「メナム」は川の意味)と呼んでいるのを、メナムが川の名前であると誤認したことによるものであり、適切な呼び方ではない。