ティモ・ボル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
|
生年月日: | 1981年3月8日 |
---|---|
没年月日: | {{{没年月日}}} |
最高世界ランク: | 1位 |
利き腕: | 左 |
グリップ: | シェークハンド |
戦型: | ドライブ攻撃型 |
ファア面ラバー: | スレイバーMAX |
バック面ラバー: | スレイバーMAX |
ティモ・ボル(Timo Boll 1981年3月8日 -)はドイツ・エルバッハ出身の卓球選手。身長181cm、既婚。 シェ-ク両面裏ソフト攻撃型(左利き)。現代卓球の象徴でもある、カウンターでの攻撃を持ち味とする。 2006年度5月時点での世界ランクは2位と、中国の並居る強豪達を押し退けて、欧州選手の中では一番の順位となっている。
2005年に行われた世界卓球選手権上海大会の男子シングルスで優勝した王励勤(2006年度5月時点で世界ランキング1位)は、彼を一番苦手としている。
一時期、世界ランキング1位を7ヶ月間死守し、その実力を安定して発揮し続けていることから世界一のタイトルに近い男でもある。また周りからも中国からのタイトル奪還を嘱望されている。課題もあるが、年齢的にもまだまだこれから伸びていける選手であり、今後最も注目される卓球プレーヤーである。また、端整な顔立ちから、日本2ちゃんねるでも非常に人気の高い選手である。試合中に度々「ゴー!!ジャーマニー!」コールが巻き起こる。
[編集] プレイスタイル
- 上記で述べているが、カウンター攻撃を主体とする。
- 攻撃型というよりは、前陣からも後陣からも自分のスタイルを崩さないことから、オールラウンダーに近いかもしれない。
- そのこともあってか、基本的な技術の水準も非常に高く、ミスが少ない。
- ワルドナーからも「彼はクリーンな卓球をする」とアテネ五輪終了後に言われている。
[編集] 特徴・etc
- 左利き特有の逆に曲がるドライブが放てる。
- 前陣・中陣・後陣、どこからでも自分の卓球が出来る。後陣からのロビングはミシェル・メイスにも負けない。
- ピーター・コルベルがよく使う、横回転でのフリック(通称チキータ)も試合中よく使う。
- 打点を下げて回転のよく効いたループドライブを打ち、相手が回転に耐え切れず浮いた所をスマッシュ気味のドライブを高い打点で放ち、得点するというパターンが多い。
- バックハンドは玉が上がりきる前に打つ極めて早い打点なのに対して、フォアハンドは基本的に打点をわざと遅くして打つため、対戦相手はこのタイミングのずれに対応し切れずに、負けることが多い。
- カリニコス・クレアンガの様な、体全体を使ったパワフルなドライブでは無く、彼の場合、基本に忠実で足と腰を上手く使い、肘・手首を主体として打つ。手首をインパクトの瞬間に強く返すことによってパワーを補っている。その為、クレアンガの様な派手さや威力は無いが、堅実、且つ威力のあるドライブを放つことが出来る。手首の返しと前腕のひねりを上手く利用して掛けるドライブやその他関連技術は、非常に合理的なフォームで参考になるものが多い。
- ブロック技術も非常に優れていて、その反応の良さから生まれるカウンターが優れている。
- スラッとした体格からは想像できない身体能力の高さを見せる。
- 相手がミスするまで、連続して放たれるドライブの安定性は世界でも五本の指に入る。掛けるドライブ。曲げるドライブ。弾くドライブ。伸びるドライブ。これらを瞬時に判断し、その場で実行できる。
- 多くのトップ選手がテンション系ラバーを使う中で、タマスのロングセラー、スレイバーを使用している。「テンション系ラバーだと弾道が直線的になり過ぎる。スレイバーなら、ループドライブなど幅広い攻撃ができる。」とコメントしている。
[編集] 主な戦歴
- 2002年
- ヨーロッパトップ12 優勝
- ヨーロッパ選手権 男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝、男子団体準優勝
- 男子ワールドカップ 優勝
- 2003年
- ヨーロッパトップ12 優勝
- ヨーロッパ選手権 男子シングルス3位
- 2004年
- 世界選手権ドーハ大会 男子団体2位
- 2005年
- 2006年
- ヨーロッパトップ12 優勝
- 世界選手権ブレーメン大会 男子団体3位
- 2007年
- ヨーロッパ選手権 男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝、男子団体優勝
カテゴリ: 卓球選手 | 1981年生 | ドイツのオリンピック選手