テイク・ファイヴ
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テイク・ファイヴ(Take Five)は、デイヴ・ブルーベック・カルテット(The Dave Brubeck Quartet)が制作したジャズ・ナンバーである。アルバム『タイム・アウト』(Time Out、1959年)所収。ポール・デスモンド(Paul Desmond)作曲。4分の5拍子のリズムが特徴的な、ウェスト・コースト・ジャズを代表する曲である。
[編集] 概要
曲名の「テイク・ファイヴ(Take Five)」は、「5拍子」と「(5分程度の)休憩をしよう」という略式英語の2つを掛けたものである。その名のとおり、リズムは4分の5拍子(4分の3拍子+4分の2拍子)、曲の長さは5分24秒である。
アルト・サックスは作曲者のポール・デスモンド。ピアノはデイヴ・ブルーベック(Dave Brubeck)、ドラムスはジョー・モレロ(Joe Morello)。ブルーベックのピアノに合わせて、デスモンドのアルト・サックスが主旋律を奏でる構成である。アメリカでは、最高25位を記録した。
1962年には、ブルーベックの妻アイオラ(Iola Brubeck)が付けた詞をカーメン・マックレイ(Carmen McRae)が歌い、これもヒットした。また、クインシー・ジョーンズやマンハッタン・ジャズ・オーケストラも同曲を演奏している。他にも様々なミュージシャンによってカバーされており、アレンジによっては5拍子を4拍子に改めたものも存在する。