テスカトリポカ
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テスカトリポカ (Tezcatlipoca)は アステカ神話の神で、夜の暗闇を司るとされる。その名は「煙を吐く鏡」を意味する。
魔術や変身の達人とされ、復讐や懲罰の神でもある。慕われると言うより畏怖される存在である。夜の神である事から、太陽神ウィツィロポチトリの敵対者とされ、人身供犠を好んだ事からケツァルコアトルとも敵対した。
顔を黄色と黒で彩り、片足の膝から下がなく、その部分に鏡をつけた姿で表される。この鏡には魔力があり、世界中の出来事を映せると言う。「煙を吐く鏡」という名はこれに由来する。
また、しばしばジャガーで象徴されるが、これはジャガーの斑点が夜空の星を連想させるからである。