デルタ符号
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デルタ符号とは、P.Eliasによって開発された可変長符号である。 ユニバーサル符号の一つ。 小さな値には短い符号語を、反対に大きな値には長い符号語を割り当てる。
[編集] 符号化の原理
まず、対象となる整数Xを2進数として考えたときのビット数をガンマ符号で出力する。 次に最上位ビットを除いたXを出力する。 その結果がデルタ符号である。
対象となる10進数 | 2進数 | ガンマ符号によるビット数 | 出力 |
---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 1 |
2 | 10 | 010 | 0100 |
3 | 11 | 010 | 0101 |
4 | 100 | 011 | 01100 |
5 | 101 | 011 | 01101 |
6 | 110 | 011 | 01110 |
7 | 111 | 011 | 01111 |
8 | 1000 | 00100 | 00100000 |
9 | 1001 | 00100 | 00100001 |
10 | 1010 | 00100 | 00100010 |
ガンマ符号と比べ、大きな整数を効率よく符号化できるようになっているが、小さな値ではガンマ符号のほうが良い性能をみせる。