トレモロ・ユニット

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トレモロ・ユニットはストラトキャスターなどに取り付けられており、アームダウン、アームアップなど奏法を行う際に必要な部品。
チューニングや音程が安定しないなどの欠点があるものの、支持者にとっては補って余りある魅力がある。

[編集] トレモロ・ユニットの種類

[編集] シンクロナイズド・トレモロ・ユニット

ストラトキャスターに取り付けられてるトレモロ・ユニット。
チューニング（調弦）が安定しないなどの欠点があるものの、ロック式ペグ（マシンヘッド）とあわせて使用することで、チューニングが安定するなど最大限の性能を発揮できる。
また、この部品で弦高をネジで調整するため、弦高を低く調整するとネジの頭が飛び出してしまいブリッジ・ミュートを行う際に痛みを感じてしまうので注意が必要となる。（ブリッジ部分ではなく、より弦に近い位置で行うことで解決できる）

シンクロナイズド・トレモロ・ユニットはフェンダー社（フェンダーUSA、フェンダー・ジャパンなど）のストラトキャスターに取り付けられてるトレモロ・ユニットであり、基本的にフェンダー社のストラトキャスター以外に取り付けられたユニットをシンクロナイズド・トレモロ・ユニットとは呼ぶことはないが、その他のさまざまなギターメカー・部品メーカーによってブリッジ部分が異なるユニットが開発されている。（主にシンクロナイズド・トレモロ・ユニットがかかえる細かい欠点を改善したものが多い）

[編集] ロック式トレモロ・ユニット（フロイド・ローズ）

ロック式トレモロ・ユニットを搭載したギターに付けられているユニット。
シンクロナイズド・トレモロ・ユニットにあったアーム・ダウンを行うとチューニングが安定しないという欠点を解決しており、アーム・アップを行うことができる。

このユニットの欠点としてはアーム・アップを行うために、ギター本体に対して常にユニットが浮いている状態であるため音程が安定しないことと、弦をロック（固定）することで弦がつぶされてしまうため、ギターに音が伝わりにくくなっている。
また、ボディの裏のスプリングでユニットの浮き具合を調整するのでチューニングが固定されてしまうため、ライブなどで通常のチューニングの曲と半音下げチューニングの曲など演奏する際は、ギターを複数本用意するなどの工夫が必要がある。（通常のチューニングをストラトキャスターやレスポール、半音下げチューニングをロック式トレモロのギターという組み合わせでも構わない）

[編集] ケーラー

ケーラー社が開発し、販売しているトレモロユニット。
構造上の弦への負担や取り付けによる音質の変化などの欠点はあるが、シンクロナイズド・トレモロやフロイド・ローズなどとは異なる構造から来る滑らかなアクションを好む者も多い。
長い間市場から姿を消していたが、2006年に荒井貿易が代理店となりライセンス生産品ではないオリジナル・ケーラーの販売を開始した。