ドイツ民主共和国憲法
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ドイツ民主共和国憲法(独:Verfassung der Deutschen Demokratischen Republik)は1949年10月に成立した当時のドイツ民主共和国(旧東ドイツ)の憲法法規。東ドイツ憲法と単に呼ぶ場合もある。
[編集] 経緯
1945年5月の第二次世界大戦の敗戦により、ドイツは英米仏ソによる分割統治が行われることになったが、このとき東側のソ連占領地域で憲法策定作業が進められた。1946年11月ドイツ社会主義統一党(SED)が憲法草案を発表した後、委員会において若干の修正を加えて、1949年10月7日に成立、即日施行された。1974年の法律で憲法が全面改正など幾度かの改正を重ねたが(制定当初は憲法制定そのものの意義が大きかったが、改正を重ねるごとに社会主義を色濃く反映するものとなった)、1990年10月の東西ドイツが統一されると、旧西ドイツのボン基本法を主流とした現在のドイツ連邦共和国基本法が適用されるようになった。