出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ドスペラード』はチャンピオンREDにて2006年9月号より連載されている大和田秀樹による本格ファンタジー任侠漫画である。単行本は未発売。
[編集] 概要
- 騎士団暦885年、魔法使いギルド聖竜会の会頭パスツール・ド・シャルレが鳳凰会系黒アナコンダ組組長ブシェミ=ホープの放った鉄砲玉によって暗殺されたことにより、騎士団領国境の街ブックロゥの魔法社会に激震が起きる。その混乱の中かつて聖竜会から離れて放浪していたエイジは会頭との約束を守るために、会頭の娘マリエルのボディガードとなる。しかしエイジは魔法少女の姿で魔法を使う禁断の「萌え」属性の魔法使いだったのだ。
- 基本的にギャグ漫画だが「ページを埋め尽くす魔法少女コスプレのヤクザ軍団」や「秋葉原に集う30過ぎの童貞たちが最初の魔法使いになった」といった狂気じみたネタを本気で描くことにより読者の度肝を抜いている。作者大和田秀樹による別作品大魔法峠が「ヤクザのような魔法少女」とするなら、こちらは「魔法少女のようなヤクザ」であり、好対照を成している。
[編集] 登場人物
- エイジ
- 本作品の主人公。地水火風の4属性を越えた禁断の「萌え」属性魔法の使い手。風呂場でマリエルに全裸を見られ、小さいと言われたことにショックを受けブックロウの街を離れていた。仁義に厚くマリエルを守るために命を懸ける昔かたぎの不器用な任侠、ただし童貞。魔法を使う時はメイド風魔法少女服を来て、マジカルステッキ「パピコン」を振るう。
- 魔法の呪文は「ロンリー・ラブリー・シメントリー・プックンジップで・ロリポップ!!」
- マリエル
- 聖竜会会頭パスツール・ド・シャルレの娘。ブックロゥの街の支配を狙う鳳凰会、そしてその背後にいる鯉をあがめる邪教の者たちに命を狙われている。勝手にブックロゥを離れたエイジを嫌っているが、その原因が自分であることには気付いてない。
[編集] 世界
- ブックロゥ、ドウーゲン、バッキア等、現代日本に似た地名がつけられているが、実は魔法の暴走によって一度滅びた未来の地球が舞台である。
- この世界では騎士団が治安維持を行っており、魔法使いギルドは完全にヤクザ化している。
[編集] 外部リンク