ナックラヴィー
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ナックラヴィー(Nuckelavee)はスコットランド民話に登場するフーア(水妖)の一種。ケルト人の神話にも登場する。海中に住んでいるという。不作や病の流行や干ばつをもたらすとされている。
ケンタウロスに似て馬の様な体に人の様な上半身がついているが、ブタの様な鼻面と長く裂けた口を持ち、赤い大きな一つ目である。最も気持ちの悪い特徴は皮膚が無く、剥き出しの筋肉が脈打っているという点である。 収穫をしおれさせる毒の息を吐くが皮膚がないので淡水をかけると追い返すことができる。また、海藻を焼いた時の煙の臭いも嫌うが、これを行なうとナックラヴィーは激しく怒りモータシーン(Mortasheen)と呼ばれる馬の不治の病をばら撒く。 幾つかの報告によるとナックラヴィーには以上の特徴の他に二つの小さな腕と巨大な頭を持つという。