ニューヘブリディーズ諸島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニューヘブリディーズ諸島(New Hebrides)は南太平洋にあるバヌアツの主要部を構成する諸島。バヌアツの独立前の呼称でもある。
西洋人は17世紀に発見しており、18世紀にはジェームズ・クックも一時訪れている。19世紀末にはイギリスとフランスの共同統治領となった。この共同統治は、1980年にバヌアツが独立するまで継続した。
諸島は南北方向に分布しており、東経168度付近、南緯15度から20度にかけて分布する。諸島内の最大の島はエスピリトゥサント島であり、面積は約3,956平方キロメートル、次いでマレクレ島、エファテ島、イロマンゴ島などがある。火山活動によって形成された島が多いが、すでに火山活動は停止しており、海岸部にはサンゴ礁が発達している。火山であったことから、島の標高も高く、エスピリトゥサント島のタブウェマサナ山は標高1,878mとなっている。
熱帯雨林気候であり、諸島の7割が森林に覆われている。