ノスタル爺
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『ノスタル爺』(のすたるじー)は、藤子・F・不二雄の読切漫画作品。1974年(昭和49年)「ビッグコミックオリジナル」2月5日号に掲載された。
[編集] ストーリー
主人公の浦島太吉は戦後も30年ものあいだ孤島のジャングルに一人兵士としてこもっていた。その後、ようやく自分のおじと一緒に帰郷した太吉であったが、故郷の立宮(たつみや)村は既にダムの底に沈んでいた。太吉は里子の墓参りを済ませた後に思う。出征により生きて帰れるかどうかも分らない自分が、何故里子と結婚したのだろうか、この話は断るべきだったのだろうに、と。そのままダムの底に沈んだ村を見に歩く太吉であったが、夢か幻か、昔そのままの村が目の前に広がっていた。夢ならば覚めるな!彼は過去の埋め合わせをするために村へと走っていく・・・。
[編集] 登場人物
- 浦島太吉
- 本作品の主人公。名前は浦島太郎から来たものと思われる。里子を愛していたのだが、出征すれば自分が生きて帰れるか分からない。その為、里子の幸せを思うが故に結婚を断れば良かったと感じていた。そんな彼の前に現れたかつての故郷。彼は過去に戻ってしまったようだが。
- 気ぶりの爺さま
- オリジナルでは気ぶりの爺さまであったが、後の版では「土蔵の爺さま」に変更されている。何故か浦島家の土蔵に閉じこめられている老人であり気ぶり者だが、特に他人を害する訳ではない。結婚して出征を控えた太吉と里子に「抱けぇっ!!」と叫ぶ(これには深い意味がある。11ページ目のおじの言葉にヒントがある)。里子の死を見届けてから間もなく後を追うように亡くなる。
- 太吉の父
- 太吉に対して「跡取りを嫁もとらせずに戦場へ送れるか!!」と嫁を取ることを強要する。
- 太吉のおじ
- 浦島の一族であり、太吉と共に故郷を歩いた。太吉が戦死したとの公報(実際には誤報)を聞き、里子には再婚を勧めるが、聞き入れられなかった。
- 里子
[編集] 関連項目
カテゴリ: 漫画作品 の | 藤子・F・不二雄 | ビッグコミックオリジナル