ハイウェイカード
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ハイウェイカードはかつて道路関係四公団が発行していた磁気式プリペイドカードである。略称「ハイカ」。 道路関係四公団が管轄し後に民営化会社に継承された日本の高速道路および有料道路や、一部の地方道路公社の管理する有料道路で、通行料を支払うために利用できた。
1987年11月に常磐道で販売が開始され、後に全国展開した。 裏面に使用残数印字欄が設けられていて、利用日時と残額が印字される。印字欄が一杯となった場合などには再発行券が発行された。
現金払いによる釣銭の受け渡しなどの手間が省け、また5,000円以上のカードにはプレミアムが上乗せされていることから、広く利用されてきたが、偽造カードの横行や、ETC普及の国策(ETC搭載車に対する割引制度の充実など)のため、2005年9月15日に全種類の販売を終了し、民営化後の2006年3月31日をもって利用の停止、2006年4月1日廃止された。
[編集] 種類
- 3,000円券(額面3,000円分)
- 5,000円券(額面5,200円分)
- 10,000円券(額面10,500円分)
- 30,000円券(額面32,500円分)
- 50,000円券(額面58,000円分)
が発行されていた。また、1,000円券がデザイン専用カードとして存在した。
30,000円券と50,000円券は偽造が多発したために2003年2月28日限りで販売中止、2004年3月1日以降は残額があっても使えなくなり、残額分については料金所の事務室などで10,000円以下の複数枚のカードへの再発行交換か、ETC前払割引分への付替えが行われていた。
日本道路公団が2004年10月に発表したデータによると、偽造ハイウェイカードによる累計被害額は約250億円に達するという。
[編集] 廃止後の扱いについて
高額カードの再発行分も含め、次のような処置が行われている。
- 料金所の事務室などでETC前払割引分への付替え。
- 2006年3月以降、ハイウェイカードの残額×(販売価格÷券面価格)で払い戻し。
払い戻し方法としては、郵送受付と料金所事務室等の窓口にて行っている。
また2006年4月1日~5月31日までは、主要なSA・パーキングエリアの臨時受付窓口でも、払い戻しが出来た。