ノート:ハザール
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222.13.165.45さんの編集による東欧ユダヤ人ハザル起源説への変更ですが、せめて両論併記にできませんでしょうか。まず、私はウェクスラーの論文は読んでいませんが、222.13.165.45さんの書かれた内容ですと、言語的にスラブ系、テュルク系の改宗者が東欧ユダヤ人の起源として大きな要素を占めていることを強く示唆している結果であることは読み取れるのですが、それをハザル国家のユダヤ教徒支配層と断定的に結びつける根拠が見当たりません。また、222.13.165.45の挙げられた論証がハザル起源説を本当に論証しているかどうかいくつか疑念を感じる点があります。まず、ハザル国家の勢力圏の中心版図はスラブ系諸族の居住地からするとかなり南方に偏っています。カスピ海北岸から黒海北岸にいたるステップ地域の定住民は、スラブ系諸族ではなくペルシア系の人々が主体ではないでしょうか。また、数十万という大人口は、はたして限られたハザル支配層改宗者に起源することを立証しているのでしょうか。こういう遊牧政権の中核集団は意外に人口レベルは小さいものですよ。むしろ、東欧に浸透したスラブ系諸族がキリスト教勢力として確立するまでの時期に生じたユダヤ教への改宗者であるとか、内陸ユーラシアのイスラム圏諸都市におけるユダヤ人ネットワークの勢力拡大とか、そのなかに東欧系ユダヤ人の大人口形成のプロセスがあり、ハザル支配層のユダヤ教改宗というのはあくまでもそのプロセスの中の一こまに位置づけられるということなのではないでしょうか。222.13.165.45さんの挙げておられる研究というのも、そういうプロセスの中に位置づけた研究なのではないですか?史実はシオニズムと反シオニズムの論者の双方の主張のいずれともかけ離れたところにあるんじゃないかと思うんですが、実際のその論文の主張はどういうものなのですか?実際にその文献の具体的な記述から、ご説明を願います。--ウミユスリカ 2006年12月3日 (日) 07:06 (UTC)