バルナバ
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バルナバは新約聖書の『使徒行伝』に登場する初期キリスト教会のメンバー。
使徒行伝によれば、バルナバ(慰めの子の意味)と呼ばれていたこの人物は本名をヨセフといい、レビ族の出身で、キプロス島生まれのユダヤ人であった。彼は財産をすべて売り払って、その代金を使徒たちに差し出した。(使徒行伝 4:36-37)
迫害者だったサウロ(パウロ)が改心すると、バルナバはすすんでこれを受け入れ、彼を保護してタルソスへ送った。(使徒行伝9:27-30)
パウロの第一回の宣教旅行の同行者となってキプロスから小アジア(現トルコ)をめぐったが、第二回宣教旅行にあたってマルコとよばれたヨハネの同行の是非をめぐって、パウロと議論になり、袂をわかってキプロスへ赴いた。(使徒行伝15:36-40)