パラモーター
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パラモーターはパラグライダーのハーネス部分にエンジンユニットを背負い、推力を得て飛行するスカイスポーツである。
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[編集] 名称と団体
- パラモーター(PARAMOTOR)は、世界選手権や雑誌パラワールド、日本パラモーター協会(JMLから2007年4月に独立した旧フットランチド部会)など、この名称が使われるようになり、この名称が主流になりつつある。
- モーターパラグライダー(MPG)は、社団法人 日本ハング・パラグライディング連盟(JHF)が主に使用していた名称。
- パワードパラグライダー(PPG)は、NPO法人 日本マイクロライト航空連盟(JML)が、かつて主に使用していた名称。
[編集] 機体、構造
[編集] グライダー
パラグライダー用のものを使用することも可能だが、迎角が最良ではない為、パラモーター専用の機体や、調整によりパラグライダーと共用できるものもある。
[編集] エンジンユニット
排気量80ccから250ccのエンジンに、直径90cmから130cmの2枚ないし3枚のプロペラを取り付けたものが多く、更にプロペラの巻き込みを防止するガードと、人が背負う為のハーネスからなる。 重さは乾燥重量(燃料0)でおよそ19Kgから28Kgのものが多いが、フライト中はグライダーに吊られている為に、重さをきつく感じることは無い。 価格はおよそ70万円台から100万円位。
[編集] 計器
[編集] 安全装備
- 緊急パラシュート(落下傘)
- ライフセーバー(着水時用ライフジャケット)
[編集] 航空機との違い
パラモーターはパラグライダーに補助動力を取り付けて飛行しているという考えのもと、航空法での航空機にはあたらない。 しかし、着陸装置(車輪、ソリ、フロート等)を備えたものはパラシュート型の超軽量動力機(マイクロライト機)となり、準航空機の扱いとなり、飛行には航空局の飛行許可書が必要。
- 制約
上記の通り航空局の飛行許可書は必要ないものでも、航空管制内での無許可フライトは航空法違反となる。
また航空機の進入路の高度制限、市街地での高度制限、警備上でのフライト自粛など様々な制限もあり、好き勝手に飛んでいいという物でない。さらに騒音を主とした地元との関係などにも配慮が必要とされる為、フライヤー同士の連絡体制や繋がりが必要である。
それらにより日本パラモーター協会か日本ハング・パラグライディング連盟に加入し必要な情報を得る必要がある。
[編集] 技能証
免許証は無いが、独自に技能を習得し飛行することは大変危険である為、日本ハング・パラグライディング連盟や日本パラモーター協会のスクールがあり、それぞれ技能証を発行している。