パルラーダ (巡洋艦)
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パルラーダ(Паллада)とはロシア帝国海軍の防護巡洋艦であり、ロシア太平洋艦隊の一員として日露戦争に従軍。日露戦争後に戦利艦津軽として大日本帝国海軍に編入され、第一次世界大戦にも従軍している。 艦名はローマ神話の知恵の女神パラスのロシア語読みである。
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[編集] 艦暦
- 1902年11月2日 サンクトペテルブルグ工廠にて竣工。
- 1904年12月9日 旅順港内に停泊中に日本陸軍による砲撃で船体破損、座礁。
- 1905年8月22日 旅順港を接収した日本軍に捕獲、日本海軍に編入。修理される(1908年に修理完了)。
- 1911年~ 機関術訓練艦に類別。
- 1913年3月 近代化改装が行われる。
- 1914年 第一次世界大戦に従軍。
- 1920年4月1日 機雷敷設艦に類別。
- 1922年4月5日 雑役艦に類別。
- 1924年5月24日 第一次ロンドン条約にて除籍。猿島付近で撃沈処分される。
[編集] 要項
- 常備排水量:6,652t
- 全長:121.01m
- 全幅:16.76m
- 吃水:6.4m
- 出力:11,610ps
- 主機:ベルビール石炭専焼缶×?+直立型往復動蒸気機関3基3軸
- 武装:
- 40口径15.2cm単装砲×8
- 40口径7.6cm単装砲×12
- 45cm魚雷発射管×3
- 最大速力:20.0kt
- 航続距離:不明
- 乗員定数:514名
- 同型艦:ディアーナ、アウローラ
[編集] 余談
- 津軽が横須賀港に沈められた二年後の1926年に海底に沈んだ破片類が漁業の邪魔になると漁業組合が横須賀鎮守府に訴えたため鎮守府は艦を横須賀市に払い下げるが、1932年に日本潜水協会が有償払い下げを出願し、7月1日の市議会会議で潜水協会払い下げが決定したが、この議決のために議員の贈収賄が生じた『津軽疑獄事件』が発生している。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 軍艦スタブ | ソ連・ロシアの巡洋艦