パワープレイ (TRPG)
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パワープレイとは、1991年に山北篤とスペースワンゼロによって考案、ホビージャパンから販売されたテーブルトークRPGのルールブック。1992年、1995年には拡張セットであるパワープレイ2、パワープレイマジックマニュアル(同著、同出版)、2000年にこれらの統合版とも言えるパワープレイプログレス(著:山北篤&F.E.A.R. 出版:ゲームフィールド)が発売された。現在パワープレイネット版がデザイナーのサイトで公開途上であるようだ。
世界観などの設定は特にされておらず、ゲームマスターが自ら世界観を構築することができる(必要とされる)汎用型のテーブルトークRPG。そのため種族、職業の選択肢が多く、パワープレイ単独のセットだけなら6種類の種族、15種類の職業だが、拡張セットを全て使用すれば22種類の種族、32種類の職業が選択できる。使用できる種族、職業の制限をかけるかどうかはゲームマスターが決定する。
行動判定は12の能力値から適した能力を、D6(その能力値によってふれる最大個数が決まっている)を用いて出た目+能力値ボーナスの合計値によって判定する。但し、1の目が出ると自動的に失敗となる。そのため、「1の目を6の目で相殺できる(自動失敗を無かったことにできる)」ルールがあったり、あからさまに簡単な(判定に使う能力値ボーナスが高い)行動の判定時には、ダイスの数を減らして行動判定における自動失敗の確率を減らす(手を抜く)こともできる(選択ルールでは、能力値ボーナスのみで基準値に達している場合、ダイスを振らないことも可能である)など、斬新な判定方法が設定されている。
また、シナリオクリア時の経験点がプレイ時間によって決定されるのも、他のテーブルトークRPGにはあまり見られない特徴である。