パンツァードラグーン
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パンツァードラグーン(Panzer Dragoon)は、セガ製作のシューティングゲームとコンピュータRPGによるゲームシリーズである。
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[編集] 概要
古代文明が産み落とした生物兵器“攻性生物”によって人類が滅びつつある世界で、最強の攻性生物であるドラゴンに乗った「竜騎兵」である主人公が飛翔して戦う。
[編集] シリーズ
- Panzer Dragoon
- セガサターン用シューティングゲーム。青いドラゴンに乗る青年を操作して、幻想的な世界を駆るドラマチックシューティング。画面構成は3Dで、ドラゴンの背後からの視点を基本とした奥スクロールシューティングスタイルだが、限定された範囲でドラゴンの位置を移動して敵の弾を避けることができる他、視界を上下左右に、視点を前後左右に移動できる。武器には連続的な直線攻撃が可能なショットと、複数の敵をロックしてから一斉攻撃するロックオンレーザーがある。セガエイジス2500シリーズとしてプレイステーション2移植版が発売された。通称アイン。
- Panzer Dragoon Zwei
- セガサターン用シューティングゲーム。基本的なシステムは前作を踏襲。ステージ内に分岐ポイントがあり、一部ステージ構成が変化するなどのギミックが追加された。またゲームのプレイの仕方に応じてドラゴンが様々な形態に進化するという成長要素が加わり、より物語性が高くなった。さらに、溜めたゲージに比例した時間の間無敵状態で画面内の敵全てに自動的にロックオンして攻撃する強力な必殺技「バーサク」も追加された。
- セガサターン用RPG。シューティング的な戦いをコマンド入力によって表現した意欲作。RPGになったものの、ドラゴンの浮遊感や、シューティングの面影を残した戦闘システムには定評がある。これまで深くは語られなかった世界の成り立ちや歴史について多く触れられている。
- Panzer Dragoon MINI
- Panzer Dragoon ORTA
- Xbox用シューティングゲーム。プラットホームをXboxに移しグラフィックの美しさや操作性など全てにおいてパワーアップした作品。また、おまけで初代「パンツァードラグーン」もプレイ可能。
[編集] 攻性生物
古代の文明において遺伝子改造技術によって生み出された生物兵器。 一部は野生化し、普通の動物のようになっており「変異種」と呼ばれる。 対して、生物兵器としての役割を持ち続けたものを「純血種」と呼ぶ。 爬虫類と昆虫を組み合わせたような、独特の無機質なデザインが特徴的。
[編集] パンツァー語
このシリーズでは独特な架空言語が使われている。ぱっと見るとアイヌ語のローマ字表記にも、ラテン語にも見えるこの言語は公式な名称はてなく、便宜の上、人々によってゲームの題目から取った「パンツァー語」と呼ばれている。ちなみに「AZEL」のED曲である「Sona mi areru ec sancitu」の歌詞はこの言語で出来ている。(「ORTA」になってメーカーもパンツァー語と呼ぶようになった)
[編集] パンドラボックス
ツヴァイより追加されたモードで、クリア後に使用可能。(アインではPS2移植版で追加)モード内では、さまざまな特典があり、ツヴァイでは体力やドラゴンの形態、開始ステージなどが選択可能。AZELではミニゲーム。ORTAでは各種資料などがある。