ビキニブリーフ
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ビキニブリーフとは、股上が浅く腰部が狭い帯状の女性用ビキニ型水着のかたちをした、男性用下着の一種である。
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[編集] 名称由来
[編集] 形態
- 前部布地と後部布地に、両足部2箇所と腰部のゴムによって構成される。
[編集] 布地の形態
- 股上が浅く、腰部が狭い。また、前部布地は、股ぐり部分に角度がついていて、着用者を前から見ると逆三角形の形態となっている。
- また、身体に併せて立体的に生地を裁断する立体裁断のものも増えている。
- さらに、ブリーフの全部にある陰茎取出し口がないというデザインが多い。しかし、機能性の観点から、陰茎取出し口をデザインするビキニブリーフの場合も少なからずある。この場合、たいてい陰茎取り出し口が目立たないデザインである。
[編集] ゴムの形態
- 両足部と、腰部のゴムのかたちとしては、アウトラバーの場合と、まつり縫いをした布部の内側にゴムを通す場合がある。
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- アウトラバーのゴムの場合、数センチの平ゴムを用いる。この平ゴムには無地の場合や線や文字などのデザインがされる場合がある。
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- ゴムを通す場合は、数ミリのゴムを用いる。このゴムではデザインをされることはほとんどない。外からは見えない部分だからである。
- ゴムを通す場合は、数ミリのゴムを用いる。このゴムではデザインをされることはほとんどない。外からは見えない部分だからである。
平ゴムの場合、比較的平ゴムが硬い場合が多く、脱衣した状態ではゴムが布地の形を大きく変えることは少ない。ゴムを通す形態のビキニブリーフの場合は、脱衣した状態ではゴムが布地の形を大きく変え、全体的に小さく丸まることが多い。
- 布地のデザイン
- 無地で白いものだけではなく、様々な色の場合がある。
- しかし、男児ブリーフのように、キャラクターや文字がデザインされたり、ワンポイントデザイン・バックプリントデザインということは稀である。これは、ビキニブリーフを着用するのが、たいてい成人であるためである。
- しかし近年は、たとえ未成年者でも大人っぽいデザインを好まれる傾向が強い。そこで、第二次性徴を迎えた以降の少年や、第二次性徴を迎える前の男児でも、ビキニブリーフを着用する場合がありうる。このような場合は、それらの少年・男児に適合したデザインの布地である場合がある。
- 無地で白いものだけではなく、様々な色の場合がある。
[編集] ビキニブリーフの着用目的
- デザイン性を求めて着用する場合
- ビキニブリーフは、ブリーフのような古典的な印象を抱かせるデザインではないことが多い。しかし、現代的印象を抱かせるデザインを求めて、トランクスを着用することになれば、後述のような密着度に欠けることになる。
- そこで、デザイン性と、密着度の両者を求める場合には、カラーブリーフや、ボクサーブリーフ、ビキニブリーフを着用するのが近年の傾向である。
- ビキニブリーフは、ブリーフのような古典的な印象を抱かせるデザインではないことが多い。しかし、現代的印象を抱かせるデザインを求めて、トランクスを着用することになれば、後述のような密着度に欠けることになる。
- 密着性を求めて着用する場合
- ビキニブリーフは、着用者への密着度が高い。そのために、ブリーフと同様に睾丸部を冷えから守ることが出来る。男性性器の睾丸部にある精巣は、適切な温度でなければ精子を生産することに困難を惹き起こす場合がある。そこで、ビキニブリーフのような睾丸部を覆う形態によって、精巣の温度を維持することが出来るという長所がある。
- また、密着度が高いことによって、ビキニブリーフを着用することで、陰茎や睾丸の動きを固定することが出来る。男性の外性器は、陰茎と睾丸などから構成される。陰茎や睾丸は体外にぶら下がっているために、身体を動かすことによって、陰茎や睾丸が揺れたりすることで、不快感を引き起こす場合がある。特に、スポーツなど激しい動きをする場合に、陰茎や睾丸が動くことで円滑な動きの妨げとなる場合がある。そこで、スポーツ用サポーター等の代用として、ビキニブリーフを着用する場合がある。
- ビキニブリーフは、着用者への密着度が高い。そのために、ブリーフと同様に睾丸部を冷えから守ることが出来る。男性性器の睾丸部にある精巣は、適切な温度でなければ精子を生産することに困難を惹き起こす場合がある。そこで、ビキニブリーフのような睾丸部を覆う形態によって、精巣の温度を維持することが出来るという長所がある。
- 性的目的で着用する場合
- ビキニブリーフは性的な印象を抱かせることが多い。
- ビキニブリーフは肌の露出度が高い。また、伸縮性の富む素材で作られるために、陰茎や睾丸の形を外部から間接的に見ることが出来るからである。布地が陰茎に密着するために、陰茎の大きさや形や長さを、膨らみを見ることによって分かる。
- このような性的な印象を抱かせるビキニブリーフは、例えば、性行為時に着用する場合がある。特に、性交時に着用すると、性交の相手方に性器の様子を認識させることによって、性的に興奮させる場合がある。男性の陰茎は、性的刺激を受けると勃起するので、ビキニブリーフ着用者の勃起した性器が、布地を大きく膨らませる様子を見ることで、性交相手方は着用者が興奮していることを認識することが出来るのである。場合によっては、勃起したときの陰茎の長さが、腹のゴム部分よりも長い場合、陰茎がビキニブリーフからはみ出すこともある。この場合は、直接勃起した陰茎を見ることで、着用者の興奮を認識できることになる。
- また、ビキニブリーフは密着度が高いために、陰茎の先にある尿道口から漏出する分泌液が、ビキニブリーフに付着する場合がある。例えば、勃起した陰茎の尿道口から精液が染み出る場合、ビキニブリーフに染み込み、その濡れた部分の色が変わっていることが、外部から認識できるのである。
- さらに、性交以外の性行為時にも用いられる。これも、やはりビキニブリーフの密着性が高いことによるものである。つまり、伸縮性の富む素材であるために陰茎や睾丸に布地が接触することで、性器に刺激を加えるのである。男性器は、摩擦や圧迫によって性的に刺激が加えられる。ビキニブリーフの布地が陰茎を圧迫することで、性器が勃起させられる場合がある。このような作用を利用して、自慰(マスターベーション)に用いられる場合がある。
[編集] 着用者
- 通常ビキニブリーフは、成人男性が着用するものであるとされる。
- しかし、近年90cm以上170cm以下サイズの男児向けの下着であってもビキニブリーフが製品化されている例が見られる。
- 一定年齢以上の少年・男児は、外見や人目を気にするという傾向が強い。特に近時の少年や男児では従来の年齢よりも低い段階で、そのような傾向が非常に強く見られる。このような少年等は、古典的デザインの下着を着用している様子を他人に見られるのを敬遠することがある。この場合、旧来は多く少年・男児に多く着用されてきたブリーフでなく、デザイン性を追及してビキニブリーフを着用する場合がある。
- また、近時は従来よりも低い年齢で、性的知識を有していたり、マスターベーションや性交・性交類似行為などの性的な行動に及ぶ場合がある。そのために、従来の成人にしかみられなかった性的目的での着用という要素も無視することはできなくなっている。
- しかし、以上のような近時の少年・男児の、外見重視傾向・性的知識等の低年齢化傾向が、少なからず認められたとしても、従来の男児ブリーフを着用する例も多く見られることには変わりない。