フロラ
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フロラ (フローラ Flora)はローマ神話に登場する花と春と豊穣を司る女神。
オウィディウスの説によると、彼女はかつてクロリス (クローリス Χλω^ρις)という名のギリシアのニンフだった。 しかし、風神ゼピュロスによってイタリアに連れて来られ、以後花の女神になったという。
また、フロラがマルスの誕生を助けたという説話も残されている。 神々の女王ユノは、夫のユピテルが自分でミネルワを産んだ為に 正妻としての面目を失った。 そこでこれに対抗して、自分も一人で立派な子をもうけようと旅に出、 フロラのもとを訪れたのだという。
そこでフロラは、触れた女が自然に子を身籠もる魔法の花を与えた。 これによってユノは、ミネルワに負けない戦士神マルスを産んだという。
いっぽうで、恋人を次々と変えたことから、娼婦の女神といわれることもある。チューリップ狂時代にはフロラをチューリップにたとえて揶揄するパンフレットが出されたりもした。